統合失調症は、考えや感じ方に変化が生じ、現実とのつながりが保ちにくくなる状態を指します。幻聴(誰かの声がきこえる)、被害的な考え、意欲や感情の変化がみられることがあります。脳のはたらきの不調によって起こる病気です。
実際には存在しない声がきこえる(幻聴)、根拠のない不安や被害的な考え(妄想)、思考がまとまりにくくなる、会話がかみ合わないなどの症状がみられます。また、意欲の低下、感情が乏しいなど、気持ちの面での変化もあります。症状の出方は人によって異なり、再発と回復を繰り返すこともあります。
脳の神経伝達物質のはたらきが関係していると考えられています。遺伝的な要因に加えて、思春期~青年期のストレスが発症のきっかけとなることがあります。
「誰かに見張られている」「声がきこえる」「人が信じられない」といった症状や、急な引きこもり、感情や表情の変化がみられるときは、早めにご相談ください。早期の治療と環境調整が大切です。
