甲状腺機能異常症は、甲状腺ホルモンの分泌が「多すぎる」または「少なすぎる」ことで、体調や気分に変化が現れる病気です。ホルモンバランスが崩れると、体のだるさ、気分の落ち込み、動悸、不眠など、心身の様々な不調につながります。
「甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)」では、動悸や手のふるえ、発汗、体重減少、イライラ、不眠などがみられます。「甲状腺機能低下症(橋本病など)」では、だるさ、むくみ、体重増加、気分の落ち込み、集中力の低下などがみられます。症状が軽い場合、ストレスや更年期の不調と区別がつきにくいこともあります。
主に自己免疫のはたらきの変化によって、ホルモンの分泌が多くなったり、少なくなったりすることで起こります。ストレスや体質などが関係することもあります。
動悸や倦怠感、気分の落ち込みなど、からだと心の両方に不調を感じる時は、一度ご相談ください。ホルモンの異常が背景にあるかを確認し、必要に応じて内科・内分泌科と連携して治療を進めます。
