妄想性障害
（根拠のない確信が続く）
妄想性障害は、現実とは異なる確信を持ち、それが長期間続く状態を指します。「誰かに監視されている」「陰で悪口を言われている」など、根拠のない思い込みが現実のように感じられます。
● どんな症状？
特定の相手や状況に対する被害的な思い込み、嫉妬、誤解などが強く現れます。その内容を否定されると、強い怒りや不信感を示すことがありますが、その他の日常生活や会話は保たれることが多いです。症状が続くと、対人関係の悪化や孤立、職場でのトラブルなどが起きることがあります。
● 原因・きっかけ
脳内の情報処理、認知のはたらき方の変化が関係していると考えられています。強いストレスや、生活環境の変化、睡眠不足などが発症のきっかけとなることがあります。
● 受診の目安
「周囲に対して不安や疑いを感じることが続く」「誰かに見られている気がする」などの状態が長く続くときは、早めにご相談ください。