交通事故、災害、暴力、性被害などの強い恐怖や衝撃を伴う体験のあと、時間が経ってもその記憶や感情が繰り返しよみがえり、心身に影響が続く状態を指します。これは、心が過去の出来事に反応し続けている状態です。
体験を思い出す場面で強い恐怖・緊張・動悸が起こったり、記憶を避けるように行動したり、感情が麻痺したように感じることがあります。眠れない、集中できない、些細なことで驚く、気持ちが張りつめるなどの反応も見られます。体験から時間が経っても、記憶や感情が現在のできごとに影響します。
PTSDは、命の危険や強い恐怖を感じる体験がきっかけとなり、危険を避けようとする防衛反応が過剰に続くことで起こります。脳のはたらきや、自律神経の反応が関係しているとされ、過去の体験の強さや、当時の支援状況などが影響することもあります。
体験を思い出すと強い不安や動悸が出る、眠れない、または似た状況を避けることで生活に支障が出ている場合は、早めにご相談ください。
